ルフィブログ ≪おねえちゃんのひみつ≫ 漢女斬!

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help リーダーに追加 RSS ウィッチブレイド ついに私の一生モノの作品が見つかった。

<<   作成日時 : 2008/09/26 01:12   >>

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 どうもこんばんす。普段アニメを軽視しがちな私ですが、そんな私を見たA氏が「おいKよ。お前はこれ
を見てもまだ、アニメがオタク野郎専用の物だと思うか?」そう言って私に手渡されたDVDが、
今回のお題である【ウィッチブレイド】だったのだ。 果てしなき母性の集大成がここにある。


 私は常々、女性の真に美しい愛とは母性だと信じてやまないアルテミス信者ですが、
今回のウィッチブレイドという作品、原作はアメリカなんですが、日本で放映するために全て
日本人にキャスティングしてオリジナルで展開されました。


 この作品のテーマは一貫して【母性】というあまりに伝わりにくい内容で、マンガとして連載された
作品は、アニメでいう16話相当で打ち切られるなどとても苦労した。
当然だろう、昨今のアニメはほぼ萌えという名の毒に侵されているのだから、難解なテーマである
精神性、たとえば恋や愛は男性、女性両方共抱く感情であるが、母性はそれこそ真にその感情を
理解するには、子を産んだ母親にしか解らないであろう。


 つまりこの作品が企画された段階で、業績として伸び悩むことは必死であった。
だが私は商業的にあまり評価されなかったこの作品が、私にとっての他に並ぶものの無い
最高の作品であることを、そんなにない胸を張って宣言いたします。


 冒頭は母子家庭である天羽親子が、児童福祉庁から逃げまくるところからスタートする。
この児童福祉庁というのがまた厄介で、6年前の災害で子供がかなり減ったことで法律が変わり、
例えば天羽親子のように母子家庭で、しかも生活能力(お金)が乏しい場合、子供を施設が預かる
というもの。


 だが天羽雅音は6年前の災害に巻き込まれ、それ以前の記憶を無くしており、娘のリコを自分の
娘であることも忘れた状況で、あれから6年間子育てをしてきた。
だから彼女は自分の全てでもある娘のリコと同じ時間を過ごすために児童福祉庁から逃げるわけだ。


 結局は色々なゴタゴタがあって一旦は離れ離れになってしまうが、どうにかウィッチブレイド装着者
として会社に協力することでリコとの生活を守ることに成功。
実際、このウィッチブレイドという作品は母性を一貫してテーマにしたため、話のバリエーションが
乏しいのが難点ではある。


 それは、そのほとんどが娘のリコとの日常生活、その合間に敵との戦い、そして仕事上での
様々な揉め事。大体がこの3つのサイクルで展開されるため、このアニメに大して関心の無い人間には
退屈に映る可能性がある。


 ここからネタバレをする故、見る予定の方は戻ってほしいわけなんですが、感想はここからが本番です。
正直、私は終盤泣くのを我慢できませんでした。
大体、「アニメでなんて泣くわけねえだろwww」とか普段言ってる私ですから、今回借りたこの作品も
実は序盤を見た段階でなんだかなぁ〜とは感じていました。


 が、雅音のリコに対する愛情、いや情熱といってもいいほどの執着を見るにつれ、齢23で
(あれで23はド肝を抜かれたw初見で30だと思ってた私はwww)
あれほどの母性を発揮し(しかも後々雅音の実の子でないことが明らかに)
それがラストまでまったく変わることが無いという、今までこんな真っ直ぐな女性キャラを私は見たことが無い。


 大体、雅音が23ってことは6年前、リコと一緒に母子手帳を拾った時はまだ17歳。
彼女は17からリコを育てていたということになる。
今どきの23歳が自分そっちのけで子供に全てを捧げられるんだろうか?
なんて言うと怒られるので、上の記述は忘れてください。


 まぁ、変な話。終盤の始めに鷹山(会社の上司っていうかボス)が会社の嫌な奴の陰謀でクビんなった
時、心配した雅音が色々あって彼とにゃんにゃん(この表現はどうかwww)しちゃうわけですが、
雅音は後々施設育ちであることが解り、旅行の帰りに災害にあったことが解っている。


 つまり雅音はリコを生んでいない事。そして17から子育て頑張ってる事。
以上の事項を整理すると、記憶があった17の時点で男性経験を経ていない場合、
17からの激動の生活の中で男に走る余裕は無いわけで、つまりは鷹山とにゃんにゃんする時点で
処女なんじゃないかという疑問が湧くわけで。


 まあ馬鹿な理屈なんですが、施設時代に経験あったら別にアレなんですけどね。
なんか気になったのでw
で、まあラストのくだりまで前述した3つのエピソードを順繰り繰り返していくわけなんですが、
勿論リコの本当の母親である相手と揉めたり、リコのことを思って辛いのを我慢して突き放したりと、
随所に雅音の母性を強く表す描写が入ります。


 特に血が繋がっていなくとも、ママがいいとリコが戻ってきた後の22話。
この公園でのエピソードで泣かない奴は、母性がなんたるかをまるで理解できていない。
リコに対して、どう伝えていいか解らないことを必死に言葉を紡ぐ雅音を見るのが切なくてたまらん。
(実はウィッチブレイドは力を使うごとに装着者の肉体を蝕み、雅音は序盤から数えるほどしか
戦っていないというのに、すでにその肉体には限界がきていた。つまり死ぬのが解っていた)


 オマケにウィッチブレイドはそれ自体が装着者を選ぶ性質があるため、雅音が死んだ時、次に
ブレイドが選ぶのはリコだということが解っている。
雅音はそれを知って、自分が死ぬ時はブレイド自身も自分と一緒に地獄に連れて行くと決心する。
正直、雅音は物語を通して救われる部分があまりにも少ない。


 確かにリコと過ごした短い期間の生活は、彼女にとってかけがいの生活だったかもしれない。
けれど、第三者からの目で見た場合、あのラストといいそれまでの経緯といい、雅音があまりにも
不憫でならない。なまじ、彼女のリコへの愛が本物であるからこそ、だ。
しかもリコは自分が生んだ子供でもないのに。


 それに中盤の最後辺りで、雅音は自分の生まれ育った施設の廃墟に連れていかれるが、
まったく当時の記憶が思い出せないという可哀想な結果に。
(普通のアニメなら断片的にでも思い出せそうなもんだけど……)


 雅音はその全ての現実を受け入れ、自分が死ぬことを娘のリコに伝えた。
またリコが健気ないい子でね……。大好きなママのために我慢したり無理したりすんのよ……。
もうね、あれで泣かないとか無理……。


 まあなんというか、実際は番組の尺がもっとあれば色々二転三転できたと思うんだけど。
(雅音があまりにもあっさり現実を受け入れたのはかなり意外だった。あれほど愛した娘と死別
するのに、あのくらいの尺で終わらせてしまっては、苦悩するという重要な要素が弱くなる。
勿論、それは聞き分けの良すぎるリコについても同じ事が言える)


 確かに終盤かなり駆け足で展開が進んでいったが(特に最終話が駆け足すぎて残念すぎる。
敵の扱いもグダグダだったし、これじゃ雅音は何のために、ってリコのためだけど、敵として戦う
相手の理屈に乏しいというか、そんな感じ。)
実際戦うのを辞められないのは、ブレイド自身の本能。とか結論づけされていたけど、
確かにこの設定がなければ、天羽親子は逃げまくれることになるわけで、作品として成り立たなくなる。


 だからどうしてもハッピーエンドにはならないように、最初から設定で囲んでいたというわけだ。
でもそれを加味しても、雅音にはもう少し幸せになってほしかったなあ……。
最後には敵にさえ愛情を向けて、最後の力で全てを消し去ったというのに。


 これほど続きが気になって見たいのに、見たくないという(なんだそりゃ)アニメは初めてでした。
まず間違いなく雅音が死ぬことは解っていたし、それまでの経緯を思い返すとやるせない気持ちで一杯に。


 見ていて、「あー、これが親子だよなぁ」としんみり感じるアニメなのですよ。
雅音もリコも、ただ普通に生活したかっただけなのに。それでもあんな境遇になってさえ、
雅音はリコに残してあげられるのはお金くらいしか無いって言って、危険な仕事に赴くわけで。


 これほどまでの母性、そして自己犠牲の精神を見せ付けられては、しばらく私の心に大きな
突起が突き刺さるのは間違いありません。これが小さい頃じゃなくてよかった。
でないとトラウマになってた可能性がある。
それほどまでに、この作品の作り、というかテーマが明確かつ一貫していたと言える。


 雅音が製作者の意図で、ああいった完全無欠の母性持ちに作られたのは重々承知であるが、
それを差し引いても最大級のインパクトがあった。つーか今まで私は見たことがなかったので、
もうウィッチブレイドが私にとっての最高の作品であると断言できる。


 異性を愛するという感情を突き詰めた作品がラーゼフォンだとすると、親子、そして子供に対する
愛情、そして母性を突き詰めた作品がウィッチブレイドだと自信を持って言える。
どちらも得がたい感情を私に届けてくれた、思い出深い作品となりました。


 とりあえずこの2作品に限っては、DVDBOXを買わざるを得ない。
アニメDVDなんて、他にはストップ!ひばりくん!しか持ってないのにw(ひばりくんが凄い好きでw)


 でもラーゼフォンはハルカいい女だな〜と思ってて、泣きはしませんでしたが、
ウィッチブレイドの天羽親子に限っては無理。泣く。絶対泣く。
しばらくは見直すのも無理だと思われる。なぜかっていうと、ラストまでの展開が解るから、
天羽親子が不憫すぎて序盤から涙ちょちょ切れるからだ。


 天羽雅音は本当に素晴らしい母親でありますが、女としてはややいい女といったところでしょうか。
(娘のこととなると見境が無くなり、普段は直情的でいささか男性には手に余ると思われる)


 とにかくこのウィッチブレイドという作品を最後まで引っ張り、ラストは切なくも暖かい散り様を見せて
くれた彼女。今の世の中、そして親子に一番見て欲しいアニメだと私は思います。
親子愛、そして母性。そういった、普段母親しか自覚しない感情を、少しでも多くの人間に運んでくれる、
そんな作品だと思います。


 天羽雅音は私にとって、一生忘れられない女性となりました。ありがとう、お疲れ様。

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